
こんにちは、ふうちゃんです!
10年ぶりの大寒と、ニュースで大騒ぎです。
ふっと、数十年前のカナダでの出来事を思い出しました。
カナダのウィニペグという地方都市に1年ほど住んでいました。
【カナダ】マイナス40℃と網走のマイナス20℃は同じ体感!
その当時、東京の英会話スクールに通っていた私は
アメリカ人の先生の紹介で、ウィニペグという地方都市に
ホームスティする事になりました。
カナダのウィニペグという都市はどんな所
私が住んでいた当時の情報です!
- その当時は、人口約50万人の地方都市(現在は75万人に増加)
- 場所は、カナダの真中ぐらいで、アメリカの五大湖の上ぐらい。
- 内陸性の気候で、冬はマイナス40℃位になり夏は30度を超える。
- 英語圏、カナダは英語圏とフランス語圏あり(公用語も2つ)
- その当時は、中国人は2万人、日本人は約200人のみ
私が経験したのは、一冬だけでしたが
本当にすごかったです。
毎日、毎日、雪が降り続きます。
毎日、早朝から除雪車が動き回り
道路の除雪はするので、車は動けます。
道路の横には、除雪した雪が山の様に積もって
冬が終わるまで、うず高く積まれたままです。
除雪費が、毎日何億円と掛かり
ウィニペグの財政を圧迫するという新聞記事を読みました。
でも、そのお陰で、車が動けないというのは
年に3日ぐらい、ブリザード(雪の強い嵐)の日ぐらいでした。
毎日マイナス40℃は当たり前で
ブリザードになった日は、マイナス60℃にもなり
死者が出ました。 お酒を飲んで外で寝ていたらしい^^;
住人の話だと、毎年何人かは死者が出ているとの事。
知り合いのご夫婦と出かけて、帰りに送ってもらった時
車から降りて、門を入ってもまだ車はそこに。
玄関を開けて振り返り、中に入って窓から手を振ると
ようやく、車は走り去りました。
随分と親切だなと思って、次回お礼を言うと
この気候なので、完全に家に入るまでが送った人の責任。
万が一、鍵がなくて家に人がいない場合などは
死ぬ事もあるので、完全に家に入るまでを見届けるのが
送った人の責任になると説明してくれました。
なるほど、この寒さでは
万一、家に入れない場合は
すぐ死に直結します。
ただの親切ではなかったのです。
湿度の違いが起こす気温のマジック!
帰国後に、たまたま見たテレビの特集で寒さの検証をしていました。
帰国後、テレビの特集で寒さの検証あり!
- その当時は、日本で1番寒いのは網走でマイナス20℃ぐらい。
- 日本は湿度が高いので、乾燥している海外などのマイナス40℃に相当
- マイナス20℃の検証で、凍ったバナナで釘を板に打つ実験
- マイナス20℃の体感実験など、など。
湿度が高いマイナス20℃ = 湿度が低いマイナス40℃
つまり、ほぼ同じ体感という結論でした。
体感温度は湿度と綿密に関係しているという事を
カナダの夏にも、自分で実際に体験しました。
気温が35℃もあって、ひなたはとても暑いのに
ちょっとした日陰を見つけて、日陰に隠れると
あっという間に、涼しくなるのです。
湿度が低いので、サラッとしてます。
暑さも、日本の夏と比べると
実際の気温より低く感じます。
日本の夏のように、じとじとしません。
とても乾燥しているので
暑くとも、どこか爽やかです。
マイナス40℃、外に出る時には、完全防寒が必須です!
どんな服装だったのか、ご紹介します。
カナダでの私の防寒対策は:
- 暖かいセーター+スラックス
- 必ずフード付きのロングコートを着る
- 頭は2重、毛糸の帽子+フードを被る
- 手袋も2重、毛糸の手袋+皮手袋
- 靴下も2重履き、タイツとハイソックス
- 靴はロングブーツ
- 最後に、ロングマフラーで鼻と口をおおう。
つまり、出ているのは両目だけになります。
今、思うと、まるで強盗のようですね^^;
二重の所はすべて
ホームスティ先のミセスに教えてもらいました。
大袈裟?かと思っていたら
上記の服装でも、マイナス40℃の外へ行くと
長くて10分間ぐらいが限界です。
冬に、友達が歩いて、私の家を訪ねてきました。
わずか徒歩10分ですが、外はマイナス40℃
帽子から出ていた前髪、眉毛、まつ毛も白く凍りつき
20歳なのに、まるでおばあさんのような有り様に。
息がかかったところは、水滴が凍ります。
最初は、ビックリ!
目を丸くした後は、2人で大笑い。
忘れられない思い出です。
あなたも一度、マイナス40℃、マイナス20℃を
体験してみませんか。
思い出深い、貴重な体験となるかも。