ハロウィンの意味と由来とは!子ども向けのわかりやすい説明8選

ハロウィンの由来を調べると、意外に難しい言葉や聞きなれない言葉が多く、一度読んでもすっーと頭に入ってきません。まず、自分で出来る限り理解をして、子供たちにわかる言葉で説明をしてあげたいですね。子ども達も楽しみにしている行事なので、子ども向けのわかりやすい説明8選を取り上げています。ぜひ活用して頂けたら嬉しいです。

ハロウィンの意味と由来とは!

ハロウィンは、毎年10月31日に行われます。年によって、日付が前後することもありません。理由があり、必ず10月31日に実施されます。

ハロウィンの意味

ハロウィン(ハロウィーン) = 「諸聖人の日」の前夜祭

  • 「諸聖人の日」とは、キリスト教におけるすべての聖人を記念する日
  • ハロウィンは英語で「Halloween」とつづりますが、これは諸聖人の日(All Hallows’Day)の前夜(All Hallows’Evening)が短縮されたもの。

ハロウィンの由来とは!

  • 起源は、紀元前のケルト民族にまでさかのぼり、古代ケルト歴では、10月31日が1年の終わりの日
  • 古代ケルトでは11月1日が新年で、前夜の10月31日に、古代ケルト人の儀式「サウィン祭」という秋の収穫祭が開かれていました。ケルト文化を持つアイルランドに伝わる「サウィン祭」という古代ケルト人のお祭りがハロウィンの起源と言われています。
  • この日には、死後の世界との扉が開き、先祖の霊が戻ってくるとも信じられていました。また、先祖の霊だけではなく、悪霊や魔女、さまよえる魂なども死後の世界からやってきて、人間に悪さを働くと考えられていました。そこで収穫祭の夜、人々は仮面を被って仮装し、仲間だと思わせることで身を守ったのです。
  • ハロウィンは秋の収穫祭大晦日お盆、盛りだくさんですね。
  • ケルト民族は、その後キリスト教化していき、祝祭の習慣は残って、キリスト教会が11月1日を「諸聖人の日」と定めました。そのため現代では、ハロウィンは、諸聖人の日の前夜祭となります。

*現代では、宗教的な意味が薄れて、お祭りの意味合いが濃くなっているようです。

ハロウィン子ども向けのわかりやすい説明8選

子ども達は、意外と色々なことを質問してきます。そんな時には、子ども達でも、すぐにわかるような、やさしい言葉でハロウィンのことを説明してあげたいですね。

ハロウィンはいつ?

  • 毎年、10月31日だよ。ずっーと同じで変わらない。

ハロウィンはどこの国で始まった?

  • アイルランドに伝わる「サウィン祭」という古代ケルト人のお祭りがハロウィンの起源と言われています。

➡【子ども用】アイルランドに伝わる古代ケルト人のお祭りがハロウィンのはじまり。

ハロウィンの本当の意味は?

  • キリスト教での「諸聖人の日」の前夜祭諸聖人の日とは、キリスト教におけるすべての聖人を記念する日
  • ケルト文化を持つキリスト教での「諸聖人の日」が11月1日で、その前夜祭(10月31日)がハロウィン

➡【子ども用】キリスト教で「すべての聖人を記念する日」が11月1日で、その前の夜の祭(10月31日)がハロウィン

お菓子を配るのは、なぜ?

  • 家がなく外をうろついている悪い霊たちが家に入ってこないように、お菓子を渡して「元の世界にお帰りください」とお願いするため。

➡【子ども用】悪い霊たちが家に入いらないように、お菓子を渡して「元の世界にお帰りください」とお願いするため。

「トリック・オア・トリート」とはどういう意味?

  • 直訳は、「いたづらごちそう(お菓子)どっち」⇒「お菓子をくれなきゃ、いたずらするぞの意味
  • 仮装をした子どもたちが街を練り歩き、「トリック・オア・トリート」と玄関先で声をかけてお菓子をねだる様子が名物。
  • 「トリック・オア・トリート」と言われたら、大人たちは「ハッピーハロウィン!」と答えて、お菓子を渡すのが習わしになっています。

➡【子ども用】「お菓子をくれなきゃ、いたずらするぞの意味。仮装して、悪い霊の仲間のふりをして、お菓子をもらったら、いたずらしちゃだめだよ。大人たちが「ハッピーハロウィン!」と答えて、お菓子を渡してくれるよ。

*残念ながら、子ども達が仮装して家の近所を歩くこの風習は、日本には根付きませんでした。30年以上前にカナダでホームステイしていた時に、実際に子ども達が仮装して近所を歩くのを見ました。子ども6人に大人が2人付いて、子ども達は動物のぬいぐるみで仮装していました。ホームステイ先の5歳の女の子も、全身ウサギのぬいぐるみを着ていて、とてもかわいかったのを今でも覚えています。聞けば、皆同じ幼稚園で、参加者全員の家を回っているとのことでした。小さい子ども達にとっては、とても安全な方法ですね。

なぜ、カボチャを飾る?(ジャック・オ・ランタンを飾るのはなぜ)

  • ハロウィンのシンボルとして有名なのが、目と口と鼻をくり抜いて中にキャンドルを灯した、カボチャのランタン。このランタンには、「ジャック・オ・ランタン」という名前がついています。
  • カボチャのお化け「ジャック・オ・ランタン」は、もともとカブで、次のような話が伝わっています。
  • かつてアイルランドにいたジャックという青年は、とんだ酒好きの悪人でした。生前の悪行により死後は地獄に追いやられたものの、悪魔にすら嫌われてしまい地獄からも出て行くことに……。行き場をなくしたジャックは、永遠の放浪者となったのです。伝承では、道端に転がっていたカブをジャックがくり抜いて火を灯したことが始まりといわれています。
  • これが、「ジャック・オ・ランタン」の始まり。この物語がアメリカに伝わったとき、アメリカではカブの生産量が少なかったため、より多く収穫されていたカボチャを使うようになったとされ、これが世界各地へと広がり、「ハロウィン=カボチャ」が定着することになったのです。
  • 「ジャック・オ・ランタン」は部屋の窓辺などに飾ると魔除けの役割を果たし、悪霊を怖がらせて追い払うといわれています。
  • カナダやアメリカでは、ハロウィンの日に「ジャック・オ・ランタン」を玄関に飾っている家には、「トリック・オア・トリート」と言って、お菓子をもらいに行ってもよいと聞いていますが、安全のためにも確認してくださいね。

➡【子ども用】目と口と鼻をくり抜いて中にキャンドルを灯した、カボチャのランタン。このランタンには、「ジャック・オ・ランタン」という名前がついているよ。「ジャックのランタン」という意味で、アイルランドの昔話なんだ。ジャックという悪いお兄さんがいて、死んで地獄に行ったんだけれども、地獄でも嫌われて、一人でさまようようになり、道に落ちていたカブで目と口と鼻をくりぬいてランタンを作り、足元を照らしたんだ。この話が、アメリカに伝わった時、カブはアメリカでは、あまり見かけなかったので、よく作られていたカボチャでこのランタンを作るようになった。このカボチャのランタンが有名になり、ハロウィン=カボチャになったんだ。

なぜ、仮装するのか?

  • ハロウィンの日には、死後の世界との扉が開き、先祖の霊が戻ってくるとも信じられていました。また、先祖の霊だけではなく、悪霊や魔女、さまよえる魂なども死後の世界からやってきて、人間に悪さを働くと考えられていました。そこで、人々は仮面を被って仮装し、人間じゃないよ、仲間だよと思わせることで身を守ったのです。

➡【子ども用】ハロウィンは、死んだ人の世界とこちらの世界がつながって、ご先祖様のたましいが戻ってくる日。また、いっしょに悪い霊もきて、人間に悪いことをする。そのため人間じゃないふりをして、仲間だと思わせて、身を守るために仮装するんだよ。

いつから日本へ来たのか?

  • 日本で最初にハロウィンを取り上げたのはキディランド原宿店で、1970年代だといわれています。
  • その後に他の企業も注目を始め、特に1990年代から始まった東京ディズニーランド・ディズニーシーでのハロウィンイベントは、現在も絶大な人気を博しています。
  •  ハロウィンが現在のように国民的イベントとなったのは、ここ数年のことです。それまでは子ども向けのイメージが強くありましたが、SNSの普及により、ハロウィンの飾りつけを楽しむ大人が増えたといわれています。

➡【子ども用】日本で初めて、ハロウィンを取りあげたのは、キディランド原宿店で、1970年代です。そのあと、1990年代から始まった東京ディズニーランド・ディズニーシーでのハロウィンは、現在も絶大な人気がつづいているんだよ。ここ数年は、SNSのおかげで、大人も一緒に楽しむ、大きな行事になったよ。

まとめ

  • アイルランドに伝わる「サウィン祭」という古代ケルト人のお祭りハロウィンの起源と言われています。
  • キリスト教での「諸聖人の日」が11月1日で、その前夜祭(10月31日)がハロウィン
  • 「トリック・オア・トリート」は、「お菓子をくれなきゃ、いたずらするぞの意味
  • ハロウィンの日には、悪霊の仲間のふりをして、悪さをされないように、身を守るために仮装する
  • カボチャのお化けランタンは、「ジャック・オ・ランタン」と言われ、アイルランドの昔話でジャックという青年の悲しい話があった。そのジャックがカブで作ったランタンがアメリカへ伝わり、カボチャで作られるようになり、世界各地へと広がった。

30年以上前に、カナダへ行った時には、スマホもインターネットもなく、ホームステイ先の奥様が簡単に説明してくれただけでした。ハロウィンもカボチャのお化けランタンがあって、仮装して、お菓子をもらうお祭りぐらいにしか分かりませんでした。あらためて、調べてみると、ハロウィンは奥が深いですね。何と、紀元前までさかのぼります。特に日本では、宗教的な意味合いは薄れて、大人も楽しむ大きなイベントになりました。たくさんのお菓子を買い込んで、カボチャのランタンでも作り、私たちも大いに楽しみましょう。ハッピーハロウィン!