
以前と比べて、最近よく帯状疱疹の名前を耳にするようになりました。実際にかかったという友達が、2人ほど周りにいます。帯状疱疹の症状は、上半身にでることが多いようですが、足の付け根や足の指にもでることがあると分かって、驚きました。また、頭痛や発熱が風邪ではなく、帯状疱疹の初期症状のこともあるので、注意したいですね。
目次
帯状疱疹の症状は足の付け根や足の指にもでることがある!
帯状疱疹(たいじょうほうしん)とは
- 帯状疱疹とは、子どもの頃にかかった水ぼうそう(水痘)のウイルスによって再び発症する病気です。水ぼうそうは、多くの人が子どもの頃にかかるウイルス性の病気です。
- 水ぼうそうが治ってもウィルスは完全に体から消えることはなく、神経節に潜んでいます。何らかの原因で体の抵抗力が下がると、潜んでいたウイルスが再び活性化して発症します。
- 50代から発症率が高くなり、80歳までに約3人に1人が帯状疱疹を発症すると言われています。
帯状疱疹発症の仕組み
- 水ぼうそう(水痘): 初めて感染したときは、水ぼうそうとして発症
- 潜伏感染: 治った後もウィルスは長い間、神経節に潜んでおり、普段は免疫力により活動が抑えられている
- 免疫力低下: 加齢やストレスなどで免疫力が低下するとウィルスが暴れだす
- 帯状疱疹: ウィルスは、神経に沿って移動、皮膚に到達し、帯状疱疹を発症
帯状疱疹の症状:
- はじめに皮膚に神経痛のような痛み ➡ 痛みは、皮膚の違和感やかゆみ、しびれとして感じる程度から、ピリピリ、ズキズキ、チクチク、針で刺されたような痛みや、焼けるような痛みまで様々です
- その後、水ぶくれを伴う赤い発疹が体の片側に帯状に現れます。徐々に痛みが強くなり、眠れないことも。
- 症状がでる部位: 胸や背中が多い。顔や頭、お腹、手足に発症することもある
帯状疱疹の症状が足にでた場合:
帯状疱疹は、胸や背中、顔や頭などの上半身に多く発症します。しかし、お腹や足の付け根や足の指などにも、発症することがあり、本人が、帯状疱疹だと気づかずに、治療が遅れることがあります。足に異変が起きた場合でも、帯状疱疹も頭の片隅に入れておきましょう。
ー【帯状疱疹が足にできた時の症状】ー
- チクチクと痛み、できた部位によっては歩きづらくなる
- 症状が進むと、歩行が困難になることもある
- 虫に刺されたと勘違いすることが多い➡かゆみ止めを何度ぬっても治らずに痛みがでてきたら帯状疱疹を疑う
*虫刺されかもと思っても、治らず足に痛みがでてきたら、すぐに医療機関を受診しましょう。
帯状疱疹には頭痛や発熱もあるので注意が必要
頭痛や発熱も、帯状疱疹の初期症状として、表れることが分かっています。二つともに、発疹ができる1~2日前にその症状が表れることもあるようです。でも、頭痛や発熱って,風邪の症状と同じで見分けにくいですね。ただ、もし早めに分かれば、治療が早くできて、帯状疱疹が軽く済みます。原因の一つとして、考えておきましょう。
頭痛の症状がある場合
- 帯状疱疹の時に起こる頭痛は血管が拡張することによる片頭痛が原因といわれています
- 水痘・帯状疱疹ウィルスが神経に炎症を起こす➡頭部につながる血管が炎症で拡張する➡ズキズキとした片頭痛を発症
- この頭痛は、帯状疱疹の前触れとして起こる(帯状疱疹の診断材料)
発熱の症状がある場合
- 帯状疱疹は何らかの原因で免疫機能が低下して、体に潜んでいた水痘・帯状疱疹のウィルスが活発になる➡体が抑え込もうと防衛機能が働く➡発症する1~2日前や発症初期のころに発熱
- 水痘・帯状疱疹ウィルスによる発熱の目安は37.5℃程度、それ以上は別の疾患の可能性がある
- 発熱の場合も、しろうと判断は危険です➡早目に医療機関へ。
帯状疱疹の治療
- 抗ヘルペスウィルス薬を服用します。
- 薬が効くまで2~3日かかるので、しっかりと薬を飲み続けることが重要
帯状疱疹はうつる?
- 帯状疱疹としてはうつらないが、身近に水ぼうそうにかかったことがない人がいる場合は、水ぼうそうとしてうつる。
- 帯状疱疹の本人の水ぶくれ液からの接触感染が中心で唾液から飛沫感染することもある。
- 水ぶくれの中には、多量のウィルスが含まれているため、すべての水ぶくれがかさぶたになるまで感染力がある。
- かさぶたからは感染しません。感染させないためには、すべてがかさぶたになったことを確認しましょう。
- うつる期間のおおよその目安: 発疹ができる1~2日前より、通常発疹出現後4~5日程度の間です。
帯状疱疹の予防について
帯状疱疹は何らかの原因で免疫機能が低下して、体に潜んでいた水痘・帯状疱疹のウィルスが活発となり、発症します。
ー【免疫機能が低下する原因】ー
- 体がひどく疲れている時
- 加齢による免疫力の低下(特に50歳以上)
- 大きなストレスを感じている時
- 放射線や紫外線にさらされた時
帯状疱疹を予防するには、体の抵抗力を下げずに、日々、抵抗力を保つ。そのためには、栄養バランスのとれた食事と充分な睡眠が大切ですね。
まとめ
- 帯状疱疹の症状が足にでた場合、虫刺されと間違うことがある。かゆみ止めが効かずに痛みがでたら注意が必要
- 帯状疱疹の原因は、子供のころにかかった水ぼうそう。ウィルスは、水ぼうそうが治った後でも体に潜み、免疫力が低下すると、暴れだす
- 頭痛や発熱も風邪とは限らず、帯状疱疹の初期症状の時もあるので、おかしいと思ったら、医療機関に行くこと
- 帯状疱疹は、水ぼうそうにかかったことがない人には、水ぼうそうとしてうつるので、水ぶくれがかさぶたになるまで気を付ける。水ぶくれ液からの接触感染が中心で唾液から飛沫感染することもある
帯状疱疹はかなり痛そうなので、出来ればかかりたくないですね。栄養バランスのとれた食事と充分な睡眠、頭では分かっていますが、エアコンをかけていても寝苦しい猛暑です。どうしても、夜中に目が覚めてしまったり、中々、安眠が難しいです。暑すぎると、食べるものも、かたよったりしてしまうので、気を付けたいと思います。お互いに免疫力を下げないように頑張りましょう。