自転車の子ども乗せー前はいつからできるのでしょうか。法律で決まりはあるのでしょうか。また、後ろに乗せるのは体重何キロまでなのでしょう。子どもは年齢だけでは計れません。大きい子、小さい子のサイズが極端に違ったりします。正しい知識で子ども達を自転車に乗せ、親子ともに安全で、楽しく乗りたいですね。
目次
おんぶ紐で子どもを背負って自転車に乗る場合
自転車は軽車両に分類されるので、そのルールは、道路交通法により定められています。
- 基本的に、自転車での二人乗りは法律で禁止されています。
- 例外として「16歳以上の者が６歳未満の幼児を確実に紐などで背負っている場合」は同乗を認められています。ここで大切なのは背負っている（おんぶ）の場合に限り認められていること。また、おんぶ紐などの道具を使用しないおんぶは認められていません。
- 抱っこ紐で抱っこしての乗車は認められていないので注意が必要です。、
自転車のチャイルドシートに乗せる前の子どもは、おんぶ紐などの同具を使い、必ず背負って（おんぶ）乗ります。
【自転車の子ども乗せ】前はいつからできる？
一般社団法人製品安全協会のSG基準によると：
【自転車の前乗せシートに乗せられる目安】
- 子どもの身長が70cm以上
- 子どもの体重が8kg以上
あくまでも目安なので、子どもの発育状態を見ながら乗せる時期を検討するのがいいようです。
＊安全走行のためにも、子どもが1人で安定して座る必要があるので、基本的に1歳を過ぎてから乗せられるといわれています。
【自転車の子ども乗せ】前はいつまで？
一般社団法人製品安全協会のSG基準によると：
【自転車の前乗せシートはいつまでの目安】
- 子どもの身長が100cm以下
- 子どもの体重が15kg以下まで
前乗せシートによっては4歳まで使えるものもありますが、多くの子どもが3歳頃までに体重が15kg近くなります。対象年齢よりも、子どもの発育を見ながら使用をストップする時期を検討したほうがよいようです。
子どもがしっかり座れるようになったタイミングで、後ろ乗せにシフトする方もいます。子どもが成長してハンドルを取られやすくなったり、子どもの頭で視界を遮られたりすることが増えてきたら、後ろ乗せへの変更を検討する時期と思われます。
こちらも目安ですので、子どもの様子を見ながら、前乗せ終了のタイミングを計りましょう。
【自転車の子ども乗せ】後ろは体重何キロまでで注意点とは！
後ろのシートに乗せられるのは、体重何キロまで？
一般社団法人製品安全協会のSG基準によると：
【自転車の後ろ乗せシートはいつまでの目安】
- 身長：70㎝以上115cm以下
- 体重：8kg以上22kg以下
- 年齢：6歳まで、あるいは小学校就学前まで＊
法律上の年齢：6歳未満までチャイルドシートを使用する義務あり（道路交通法七十一条の三）
＊2000年2月の道路交通法改正により、6歳未満の子どもを乗車させる際にはチャイルドシートの使用が義務付けられました。法律上、年齢は6歳未満＝5歳までとなり、幼稚園卒業の年には、チャイルドシートの使用義務はなくなります。しかし、色々と調べてみると、6歳まで、あるいは小学校就学前までと記載されていることが多く、幼稚園あるいは保育園への送り迎えは、そのまま安全性を考慮して、後ろのチャイルドシートを使用することが多いようです。
弁護士さんいわく、6歳以上の子どもに関しては使用義務がないので、任意で使用するかどうかの判断をしても問題ないという事です。つまり、使用義務はなくなっても、親の判断で使用するのは、かまわないという事。法律の解釈は難しいですね。
後ろにシートを取り付ける際の注意点！
自転車の後ろにシートを取り付ける場合は、最大積載量を考慮する必要があります。
- 後ろの荷台(キャリア)には「SG規格」「JIS規格」にて最大積載量が決まっています。少し前の自転車で18kgまで、最近の主流だと25kgあるいはは27kgとなっています。
- 2010年から18kgまでの自転車にチャイルドシートは付けられなくなりました。
最大積載量 ＝ チャイルドシートの重さ＋子どもの重さ
例、最大積載量が25kgまでの場合、5kgのチャイルドシートなら子供の重さは20kgまでとなります。
計算例： 最大積載量25kg ＝ チャイルドシートの重さ5kg＋子どもの重さ20kgまで
購入の際には最大積載量とチャイルドシートの重さを確認しておきましょう。
まとめ
- 【自転車の子ども乗せ】前は子どもの身長70cm以上で体重8kg以上、少なくとも1歳をすぎてから、但し、子どもの成長による。
- 前乗せの終了は、子どもの身長100cm以下で体重15kg以下まで。子どもの成長を見ながらタイミングを計る。
- 後ろ乗せは、子どもの身長115cm以下で体重22㎏以下となります。後ろの荷台の最大積載量とチャイルドシートの重さを確認する。
罰則のない努力義務とはいえ、2023年4月1日から全ての自転車利用者にヘルメットの着用が義務付けられることになりました。事故が起きた時には、ヘルメット着用が生死を分けることがあります。安全に乗るためにも、また子ども達の命を守るためにも、ぜひヘルメットをつけて、安全に楽しく自転車に乗ってほしいと切に願います。
