お酢には色々な効果がありますが、特に肌、美肌を作るのにとても効果があります。積極的にとって、肌にも厳しい酷暑を乗り越えたいですね。アレルギーのでやすい春にも、体調の崩しやすい秋にも、寒い冬を乗り切るためにも、美肌のために、お酢は一年中かかせないです。もちろん髪にもすごい効果を発揮するので、ぜひ酢リンスを試してみてください。肌も髪も驚くほど若返ります。
お酢には驚くほどの美肌効果あり!
お酢には、アミノ酸・酢酸・クエン酸といった有機酸と呼ばれる成分が含まれています。アミノ酸や酢酸が美容、特に美肌にはとても効果があることが分かっています。
アミノ酸の美肌効果
- お酢に含まれるアミノ酸は、保湿効果やハリを与える働きがあり、美しく健康な肌を保つのに役立ちます
- アミノ酸に含まれるチロシンやトリプトシンという成分は、成長ホルモンの分泌を促し、肌のターンオーバーを整える効果が期待できます。
酢酸による美肌効果
- 酢酸は消化液の分泌を促して腸を刺激してくれるため、便秘の解消に効果あり
- 便秘の解消 ⇒ 腸内環境を整え肌の新陳代謝が高くなる ⇒ 美肌へ
シミを防ぐ美肌効果
- お酢には肌荒れの原因となる過酸化脂質の増加を防ぎ、肌を健康な状態に保つ働きがある
- ビタミンCを破壊する酵素の働きを抑え、シミ・そばかすの予防や美白にも効果的だとされている
お酢であれば、肌や髪に一定の効果があります。でも、どうせ使うのであれば、酢リンスには、髪に一番良いお酢を使いたいですね。ベストのお酢はどれでしょうか。それを知るためにも、お酢の種類とその特性を知る必要があります。詳しく、その特性を見ていきましょう。
お酢の種類による特性の違い5選
お酢を正しく使うためにも、お酢の色々な特性を知る必要がありますね。
穀物酢: 小麦粉やトウモロコシなどの穀物から作られたお酢(加熱調理に最適)
- すっきりとした味わいが特徴
- 煮浸しなどの加熱調理に使われる ⇒ 味が引きしまる。
- 一番安価なお酢
米酢: 精米から作られお酢(お寿司などに向いている)
- まろやかな酸味
- 熱を加えずにそのまま使用する料理に向いている
- 穀物酢より高価
黒酢: 玄米から作られているお酢(健康に良いことで有名)
- お酢特有のつんとした匂いが少なく、香りや豊かなコクが特徴。とろみがある
- 肉料理に、よく合います
バルサミコ酢: 白ぶどう果汁を煮詰め長い期間熟成させたもの
- 香りが高く、まろやかな甘み
- 肉料理や魚料理に向いています
- 北イタリアのモデナ地方で千年以上前から作られているお酢
ワインビネガー赤: 赤ぶどうから作られたお酢
- 少し渋みがあり、煮込み料理の隠し味や煮詰めて酸味をとばしてソースにしたりする
- 肉料理や魚料理に向いています
他にりんご酢や、みかん酢などの果物酢もありますが、アミノ酸をほとんど含んでいないので、酢リンスには不向きです。
髪に良い酢リンスの効能と作り方
髪に良い酢リンスの効能
黒酢は、もちろん健康にも良いですが、髪に一番良いお酢は黒酢です。
【黒酢の効能】
- 黒酢は、育毛剤にも含まれる成分「アデノシン」を生成: アデノシンには、血管を拡張する作用があるため、血液循環が促進されて、血流を健康な状態に戻す効果が期待できる。血流が健康な状態になると、頭皮に栄養が届き、頭皮環境が良好になる。
- 黒酢に含まれ、血行促進が期待できるイノシトールには神経細胞へ栄養を与える作用もある: 神経細胞は、髪の毛を生成する指示を出す伝達機能と大きな関わりがあり、神経細胞の活性化によって育毛を促すことにもつながります。イノシトールの作用で頭皮を正常な状態に維持できれば、髪の毛が細くなる、新しく育たない、抜け毛の進行といった頭皮トラブルを予防できる。
- 新陳代謝に必要不可欠なアミノ酸が豊富⇒ 穀物酢が100mlあたり約50~80mgに対し、黒酢は約600mgと豊富。アミノ酸が不足すると、皮膚が薄い頭皮はトラブルを起こしやすく、栄養不足によって髪の毛の成長にも影響を及ぼす。
髪に良い酢リンスの作り方とやり方
酢リンスとは: お湯で薄めた酢で、洗髪後の髪をリンスするというもの
- 実際、酢リンスを使ったところ、髪が元気になった、白髪や薄毛が目立たなくなったという人が増えています。
- 酢リンスを行うと、頭皮についた雑菌や、毛根に詰まった皮脂の汚れがキレイに取れて、頭皮の状態がよくなります。それによって、頭皮の嫌なにおいやかゆみ、かぶれ、湿疹、炎症、化膿などが改善し、毛根も健康になってきます。
- 健康な頭皮は弱酸性で、雑菌などの外敵から皮膚を守っています。しかし、雑菌や皮脂で汚れると、弱酸性からアルカリ性に傾いて、さまざまなトラブルを起こします。それが酢リンスをすると、本来の弱酸性に戻ります。
- アミノ酸には、毛髪自体を健康にする働きがあり、酢リンスをすると、含硫アミノ酸が毛髪に補給され、キューティクルも修復されるのです。また、アミノ酸が頭皮に潤いをもたらし、フケの原因になる乾燥を防ぎます
- 酢リンスをして最初に感じられるのは、髪の毛への効果です。切れ毛や枝毛、細毛が改善し、サラサラして手ざわりやくし通りがよくなります。また毛根が健康になると、抜け毛が減ったり、黒くて太い髪が生えてきたりします。その結果、薄毛や白髪が目立たなくなる
*このように酢リンスを行うと、酢に含まれる酢酸やアミノ酸の作用によって、髪が健康になり、若返ります。
酢リンスの期待できる効果
- 切れ毛、枝毛、細毛の改善。くしの通りがよくなる
- 髪にツヤが出る
- 抜け毛が減る
- 黒く太い髪が生える。髪にボリュームが出て、薄毛、白髪が目立たなくなる
- 頭皮の状態がよくなる。におい、かゆみ、かぶれ、湿疹、炎症、化膿などが改善
- フケが出にくくなる
酢リンスの作り方とやり方
お湯1ℓ + 黒酢小さじ2〜3杯(10〜15mℓ)をよく混ぜる!
- 洗面器にお湯を1ℓ 入れる
- 黒酢を小さじ2〜3杯(10〜15mℓ)加えて、よく混ぜる(黒酢は、必ず10倍以上に薄める)*
- 洗髪後、①の洗面器に頭を入れ、酢リンス液を手ですくって髪全体になじませ、頭皮のマッサージをする
- 洗面器に残った酢リンス液を頭頂部からかけ、5〜10分そのままにして置く
- 5〜10分たったら、髪をお湯でしっかりすすぐ
酢リンスを行う回数は、週に2~3回で充分です。毎日行う必要はありません。また酢リンスのついでに、酢リンス液で顔も洗うと、酢酸の殺菌作用とアミノ酸の修復作用で肌がスベスベになります。ニキビや吹き出物の予防・改善も期待できます。
*黒酢の原液をペットボトルに入れて、浴室に用意しておくと便利です。ペットボトルなら1回の使用量もキャップ2杯分(15ml)で簡単に作れます。
まとめ
- お酢には、驚くほどの美肌効果がある。
- おいしい果物酢だけれど、アミノ酸をほとんど含まないので、酢リンスには不向き
- 髪には、黒酢がベスト。酢リンスは、10倍以上に薄めて、週2~3回で充分効果を発揮する
- 酢リンス液は、顔にも使えて、簡単に美肌効果を得られる
お酢は、魔法の調味料かもと思ってしまいました。食べても、飲んでも、髪や肌を洗っても、本当に万能です。一年中役に立つ、お酢ですが、お酢は人間が手を加えて作った最古の調味料と言われています。人の祖先は果物などを蓄えることを覚え、それが自然にアルコール発酵してお酒が生まれ、さらに菌が働いて誕生したのがお酢だと考えられています。お酢って、本当にすごいですね。